
2022.01.31
複雑な分岐があるワイヤーハーネスもお任せください
製品を動かすための電気回路には、必ずと言っていいほど分岐点が存在します。例えばバッテリーで動く製品であれば、バッテリーのプラスとマイナスのケーブルから様々な電装品に電気を供給するために電気配線を分岐しなければなりません。
分岐の方法は、主に以下の3通りがあります。
① ワイヤーハーネス内で電線を切断し、中間圧着端子で複数の電線に分岐させる方法
② コネクタ端子や丸端子に複数の電線を同時に圧着し分岐させる方法
③ ジョイントコネクタという分岐専用コネクタを使用する方法
中でも今回は①の『ジョイント作業』についてご紹介します。
ジョイント作業では下図のようにワイヤーハーネス内で分岐が必要な電線に中間圧着端子を圧着し、熱収縮チューブなどで絶縁処理を行います。
中間圧着端子(突合せスリーブ)はサイズ別に5種類、熱収縮チューブは13種類取り扱っており、線種や太さ、同時圧着する電線の本数や図面の指示に従って使い分けております。
当社日本工場では下図のような空気圧式圧着工具を4台保有しており、中間圧着端子以外でも銅管端子・絶縁端子・裸圧着端子など約300種類の端子を取り扱っています。
たった3回路の小さなワイヤーハーネスでも1か所ジョイントが必要な場合もあり、1000回路を越える大型ワイヤーハーネスでは240か所以上ものジョイントが必要な場合もあります。
当社では1か所のジョイント点で電線を1対1~最大6対6まで同時に圧着することが可能です。それらのジョイント点をワイヤーハーネスのどの位置に収めるか、どういった分岐構成にするのが最適かということを考え、様々なノウハウを駆使して展開作業を行います。
当社では1回路の小さなものから1000回路を超える大型のワイヤーハーネスまで幅広く加工しております。もちろん複雑なジョイントが入り組んだ製品も多くの生産実績があります。
圧着端子も幅広く取り揃えておりますので、ワイヤーハーネス調達に関してお困りの際はお気軽にお問い合わせください。
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この記事はP&D事業部が執筆しました。
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