2021.07.26
ワイヤーハーネスの製作に欠かせない『図面展開作業』
ワイヤーハーネスは、様々な機械の中で機器間を接続する電線の束であるということはご存じの方も多いのではないかと思いますが、お客様から頂いた図面を基に製作するための資料を作る『図面展開作業』は非常に時間のかかる作業であることをご存じでしょうか?
今回は図面展開部門の紹介をします。
私たちが製作しているワイヤーハーネスは、大きいものだと1,000本以上もの電線で構成されていますが、それら全ての電線において材質・色・サイズの指定と、加工寸法の算出をミリ単位で行うことから始まります。
その後、電線の両端加工方法を決定し必要な端子・ゴム栓・コネクタ等を洗い出し、更に電線を束ねた後の外装部品であるビニールテープやコルゲートチューブ、ウーブンブレードの加工寸法を決定し、当社独自のノウハウを駆使してワイヤーハーネスを製作するための資料を作り上げていきます。
お客様によって規格が異なることはもちろん、図面の描き方や寸法の採り方など異なる部分が多数ありますが、誤って製作しないように統一化された製作図面を製造部門に渡します。
当社では多品種小ロット製品を多く扱っているため1年間に行う図面展開は約4,000品番にも及びます。図面展開は非常に手間のかかる作業ではありますが、製作前の段階で統一性のあるわかりやすい製作資料を作成しておくことで安定した品質の製品を供給し続けることができます。
多品種少量から大量生産まで、ワイヤーハーネスについてお困りの際はお気軽にお問合せください。
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この記事はP&D事業部が執筆しました。