
2025.03.05
不具合が発生しています、現場へ急行願います!!
不具合内容
12月某日、納入当時の元請け業者より、下記の内容で営業担当者へ連絡が入りました。
事象
- 小水力発電所の遮断器が切れて停電していた。
- 高圧側に異常が無いことを確認し、低圧ブレーカを開放して遮断器を投入。
- 低圧ブレーカの直流電源盤ブレーカを投入したときに遮断器が切れる。
調査結果
○○協会が実施
- 直流電源盤の整流器出力が0.01MΩであった。
- 発電させようとブレーカを復帰しても、
直流電源盤の整流器出力のブレーカが落ちて、発電開始できない。
営業担当者が聞き取り
直流電源盤の電圧計10Ⅴ、電流計0Aになっていたとのこと。


原因の推測
正直あまり聞かない事象だなと直感的に思いました。
その要素としては直流電源が原因で高圧側の遮断器を
トリップさせることや整流器が10Vになるまで気が付かない点にありました。
過去にもあった事例としては、25年経過した整流器の出力が0Vになり、
放電して蓄電池電圧が約13Vになっていた物件がありました。
今回は納入後、7年で故障したのか?落雷によるものなのか?
または故障していないのでは?と考えながら、納入図面を確認しました。
調査結果の直流電源盤の整流器出力が0.01MΩであった。
この結果について、警報回路を確認すると直流地絡があり、納得しました。
直流地絡の回路を通り、回路が形成され、絶縁低下します。
正規の絶縁測定で実施されていないことが確認出来ました。
直流電源盤の整流器出力のブレーカが落ちて
この結果については、蓄電池10Vに対して、
整流器が120Vを発生するので突入が大きく、垂下が効く前にトリップすると推測。
いざ、現場へ急行します
① 外観確認(損傷有無を確認します)・・・正常

② 絶縁抵抗測定(地絡アースを外して測定)・・・正常

③ 蓄電池測定・・・完全放電アウト!!

④ 警報試験(電圧系も含めて確認)・・・正常

⑤ 仮設バッテリ設置(充電電圧調整済み)・・・OK!

今回の現地対応としては、整流器の健全性を確認して、
仮設自動車電池を接続して作業完了となりました。
後日、負荷給電を行うとのことです。
早急に新蓄電池の予算を計画して頂くように依頼する運びとなりました。
アピールポイントとして
弊社は納入物件に対して、
トラブルの際は現場へ急行することを心掛けておりますので、
ご連絡いただければスピーディーに対応させて頂きます。
また、定期点検を実施して頂くことで、機器の状態を把握でき、
ご使用年数に応じた部品交換をご推奨しております。
最後に
私達はお客様に寄り添い、最善の方法をご提案致します。
また、安全施工、無事故作業を目指して、日々邁進しております。
電源装置、蓄電池のお問合せは弊社まで、ご連絡をお待ちしております。
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この記事はTECS事業部が執筆しました。
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