2024.12.05
ヘルメット
弊社はGSユアサ製の産業用蓄電池、直流電源装置、
川崎重工製のガスタービン発電機の施工、
メンテナンスを生業にしている事は
熱心な読者の皆様におかれましては理解されているかと思います。
過去の記事の中で現場での写真を何度か掲載していますが、
写真に写っている作業員は大体とある保護具を身に着けています
…そう、ヘルメットですよね。
現場で作業を行う際、重要な保護具の一つであるヘルメット、
実は非常に奥深い物なのですが、仕事、プライベートで
多種多様なヘルメットを被っている、
もしくは被ってきた私がその世界に誘ってあげましょう…
ヘルメットとは
ヘルメット自体の歴史はかなり長く、青銅器時代から兵士の頭部を
保護するため革や青銅製の物が最初と言われています。
その後、主に兵士が戦場で頭部を保護する目的で着用していましたが、
鋼鉄製のヘルメットを第一次世界大戦の頃にフランスが近代的な鋼鉄製のヘルメットを
量産、配備したのを皮切りに、イギリス、ドイツあたりが改良した物を作り、
第二次世界大戦の頃にアメリカが ‘ヘルメットと言われて
パッとイメージが浮かぶ形’ の物を作りました。
因みにフランスが最初に作った近代的ヘルメットは
なかなか独創的かつ異様であり、ましてその以前は
‘…なにその、なに?’ と思う形状の物が多い印象です。
似ているけれども用途外使用はダメ・ゼッタイ‼
先に挙げた軍用以外の物というと、
バイクに乗るライダーが被っているものが
パッと浮かぶかもしれませんが、
各種作業の際に用いる作業用の物、自転車用の物、登山用、
4輪競技用と様々な用途別で多種多様な物が世の中にあふれています。
‘そんなに種類があっても用途別に買うのは面倒だし、
もったいないから一種類でいいや’
…そんな訳にはいかないのがヘルメットです。
筆者の経験からですが、例えば形状が酷似している
2輪用のフルフェイスと4輪競技用。
4輪競技で2輪用を使う事は可能と言えば可能 (大会格式等による)ですが、
4輪競技用を2輪車に乗る際は使用してはいけません。
何故か?
理由は多々あれど、4輪用は車に搭乗中に使用するので
耐火性を重視していますが、2輪用ほど外部からの
衝撃に対して強度を考慮していない事が理由の一つとして挙げられます。
もう一例としては、登山用と自転車用。
形状が似ている物もあり、軽量で通気性が良いという事は同じですが、
事故の際に衝撃が加わると想定される方向や大きさ等、
求められる強度が違うためそれに見合った設計や試験をしており、
違う目的で使用すると万一の際に頭部を十分に保護出来ない恐れがあります。
さて、多種多様な種類があるヘルメットですが、
これは全て同じように見える作業用のヘルメットにも当てはまる事なのです。
いよいよ見た目が似ている、作業用ヘルメット
我々が作業の際に着用するヘルメット。
作業用のヘルメットというとどれも同じに見えます。
しかし、仕様の違いがあるのです。
大別すると
・飛来落下物用
…土木や建築現場などで、頭上から落ちてきたものを防ぐための物
・墜落時保護用
…高所での作業など、墜落や転倒による危険から頭部を保護する物
・電気用
…使用電圧が7,000V以下の電気作業や電線がある現場で
感電の危険から頭部を保護するための物
形は似ていても使用区分がこの様に分かれています。
さて弊社で使用しているヘルメットの仕様区分はというと…
全ての使用区分を網羅している物を使用しています。
弊社作業員が作業を行う場所は、
建築現場や高圧を受電している電気室、変電所、
場合よっては高所に当たる場所である事があります。
そのため、先に挙げた全ての使用区分を網羅した物を使用しています。
また、道具、工具等、全てに言える事ですが、
使用すれば損傷や劣化する事は避けては通れません。
作業用ヘルメットの多くは樹脂製であり、
紫外線などで経年劣化しますので
そのヘルメットの耐用年数を把握し、交換を行っています。
また、耐用年数以内であっても、損傷が見られるものは勿論ダメですが、
落下物が直撃する(幸いにして経験はありませんが…)等で
大きな衝撃が加わった物、大きな傷がある物、
塗料等で汚損が見られる物等は交換を行い、
いざという時に確実に頭部を保護できる様に務めています。
今回は重要な保護具の一つであるヘルメットについての記事でしたが、
弊社の使用する保護具はヘルメット以外にも
多種多様な物を用い、万全な安全対策の下、
安全第一で日々の業務を行っています。
各種電源装置に関する施工・保守に関しましては、
『安全・安心な品質』の、東亜電機工業へご相談ください。
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この記事はTECS事業部が執筆しました。