2024.10.09
テイデンヨチカツドウ?
皆さんは「TY活動」と言う言葉をご存じですか?
「KY活動」は、以前紹介しましたように、「危険予知活動」の略称です。
では、「TY活動」とは何なのでしょうか。
「TY」とは「停電予知」の略称で、
電気作業を行う中で起こりうる「停電」や「負荷への障害」等を
事前に出し合い、対策を検討する活動の事です。
今回は、私たち電源装置の施工・保守チームでの
「TY活動」について行っている活動を紹介します。
我々の作業は、過去の記事をお読みになっている方や
同業者の皆さまならご存じかと思いますが、
お客様の負荷設備を停止させずに装置の点検を行います。
我々の作業は、基本的に負荷停止ができないケースがほとんどです。
以前こちらの記事でありましたように、
直流電源装置では整流器を停止させ、
UPSでは、メンテナンスバイパス(保守バイパス)へ
切り替えてから内部の点検作業を行います。
その際に行います「ブレーカ操作」ですが、
簡単にブレーカを操作しているように見えますが、
負荷停止や負荷装置の故障といった危険と隣り合わせな作業となっています。
最悪の場合、人命を脅かす事態となりかねません。
その為、大変神経を使う作業の一つです。
ここで大事なのが「TY活動」です!
作業に取り掛かる前に作業員全員で停電につながる、
又は、負荷運用の障害になりうる危険を出し合います。
一部ですが、「TY活動」を行い作業員から挙げられた危険要因を紹介します。
- ブレーカ操作時に対象ブレーカを誤り、負荷停止になる
- 作業時に稼働盤に身体をぶつけ、ミストリップ
- 切り替え作業時に手順を誤り、負荷停止
等々…主にこのような危険があります。
こういった事を未然に防止するために対策を出し合います。
1.に対しての対策
操作対象外ブレーカに「操作禁止テープ」を貼り明示する。
2.に対しての対策
作業場の区画を行い、他の盤へ近づかない。
3.に対しての対策
操作手順書を確認、遵守し作業を行う。
このような対策を行います。
もちろん現場毎に危険のポイントや対策の内容が変わる為、
作業に取り掛かる前に対策します。
我々のチームでは日頃から、自分以外の目線から見た
危険性や考え方を共有し、大小問わずより多くの危険を
考えられるよう取り組んでいます。
また、予想した危険に繋がる場面に立った時は、
で紹介しました指差呼称を実践し負荷運用に影響をあたえないよう作業に取り組みます。
私たちの業務では、思い込みや勘違いといったヒューマンエラーや危険性など
大小問わず様々な可能性があります。
そういった可能性をより多く予想し対策を行い、
ルールを遵守し安全作業を心がけて作業を遂行しています。
今回は「TY活動」の説明をしましたが、機会がありましたら、
弊社の対策やルールについて紹介したいと思います。
弊社では、危険要因を先取りし安全な現場をチーム一丸となって作り、
お客様の大切な機器をベストな状態でご使用いただけるよう作業を行っています。
電源装置、蓄電池、非常用発電機の電気設備の
整備・点検・工事は弊社まで、ご連絡をお待ちしております。
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この記事はTECS事業部が執筆しました。