2023.12.27
浄化槽用のハイブリッド電源 脱炭素化へ向けての実証試験へ パート3(最終章)
2022年12月と2023年3月に、2度にわたって
浄化槽用専用のハイブリッド設備を紹介させて頂いたことを憶えていますか?
憶えていない方は、下記記事よりおさらいしてください。
今回は最終章として、実証期間中の2023年3月~2023年10月の試験終了までの
蓄電池電圧の情報を頂くことができましたので、
この時期の運用状況について、検証しようと思います。
上記グラフは蓄電池充電電圧の推移を、3月~9月の晴天日で抜粋したグラフとなります。
この中で、最も電圧が高いのが6月17日で、その次が5月4日、7月4日と記録されています。
太陽光の発電効率がもっとも高いのは、6月であることがわかりましたが、
その要因としては夏至のタイミングであることだと推察されます。
6月は最も日照時間が長い月なので、それに伴って充電電圧が最高値を記録したものと思われます。
またそれに続くのは5月で、その次が7月となっております。
7月より5月の方が発電効率が高い要因としては、
太陽光パネルの発電効率は気温が高くなるごとに減少する性質であることに起因します。
上記折れ線グラフは、3月~9月の電圧変化を平均化したもので、
それを読み取ってインバータの給電率を算出しました結果、
円グラフの通り、給電率は53%となりました。
この結果は昨年11月の晴天日の45%を超えており、
目標である50%を3月~9月の期間限定ではありますが、超えることができました。
3月~9月の運用状況では良い結果が出せました。
この結果は、今回の実証実験の目的である「脱炭酸化」に向けてよい成果だったといえます。
この経験を当社の知識・ノウハウとして蓄積することもできました。
ただし、冬場は日照時間の短さや、積雪の影響など、運用面の改善が必要であることがわかりました。
満足のいく結果ではありませんでしたが、このような経験もまた次につながるものと前向きに考えています。
今後再度実証試験のチャンスがあれば、アムズさんと協力して
太陽光パネル枚数の再検討や蓄電池容量の増加などで再チャレンジしたいです。
チャレンジを続けることでさらに高度な経験やノウハウが得られると考えており、
これが当社の他の業務に活かされたり、新しい製品の提案や開発につながったりするとも考えています。
これから新製品の開発についてご検討されている方、ささいな相談からでも結構です。
是非東亜電機工業へお声がけいただければ、親身に対応致しますので、よろしくお願い致します。
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この記事はTECS事業部が執筆しました。