「経年劣化した電源装置の整流器盤のみを更新する」ことも可能です

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「電源装置」とは、通常、写真のような「盤構造」となっています。

もう少し詳しくご説明しますと、図面にあるように「整流器盤」「蓄電池盤」「チャンネルベース」「蓄電池」に分解することができます。
※何十年も昔の既設図面のため、画質が悪く少々見づらい点はご容赦ください。

また、盤の中には、数多くの部品が実装さてており、部品だけを取替えることでも電源装置としての機能を回復することはできますが、
基本的には、重要な基幹部品(基板etc)以外については、現地にて取替えを行いません。

その理由は、製品機構上、取替えが困難な部品(配線etc)も多くありますし、また、品質補償の面でも現地作業で行うには限界があるためです。

ですので、メーカーが基準として定めている期待寿命(約15年)を経過した製品については、「電源装置一式更新」をご提案することになります。

しかしながら、色々な理由により「蓄電池盤」や「蓄電池」、また「チャンネルベース」の更新が困難な場合は、「整流器盤のみを取替える」ことも可能です。

その場合は、「電源装置の大部分が既設流用」となり、また全く同じ位置での取替えとなるため、「取合いの部分」については「仕様を合わせる必要」が出てきます。

そういった「整流器盤のみを更新したい」場合、どういった手順で進めていけば良いのかご紹介したいと思います。

既設電源装置の現状確認

電源装置全体を上部からと正面からの現地写真になります。
青枠で囲った部分が、今回更新対象となる「整流器盤」に当たります。


【電源装置 全体 上部】

【電源装置 全体 正面】

既設図面との照査

電源装置の既設図面になります。
赤枠点線の箇所が更新対象となっており、青枠部分が仕様を合わせる必要がある「既設との取合い部分」となります。


【電源装置 既設図面】

取合い部分の調査

それでは、既設流用する「蓄電池盤」や「チャンネルベース」部分と新設する「整流器盤」を合体させた時に、上手く整合性が取れるように、「現地調査」を行います。


【整流器盤 扉開】

(1)本体~チャンネルベースの連結部分

「チャンネルベース」上に「整流器盤」本体を載せた時に、連結孔が合致するよう「穴位置」や「ボルトサイズ」の確認を行います。

(2)蓄電池盤との連結部分

「蓄電池盤」と「整流器盤」をそれぞれの側面にある「連結孔」で「ボルト固定」することで縫い合わせます。
そうすることで、列盤部分に隙間がなくなり、電源装置全体としての一体感を生み出すことができます。

(3)端子台

外部からのケーブルが「端子台」に接続できるよう、「高さや奥行などの位置」、また「配列やネジ径」を確認します。
ケーブルの余長があれば良いのですが、届かないと困りますからね。

(4)配線口

「整流器盤」にどこから入線されているのか「配線口」の「位置や寸法」を確認します。 窮屈すぎるのは施工的にも嫌なので、基本少し大きめです。

(5)蓄電池引出端子

「蓄電池引出端子」は「整流器盤」から突き出ていますので、「蓄電池盤内部」と干渉しないように、「位置や寸法」を確認します。

お打合せ図作成

「既設図面との照査」や「現地調査による仕様確認」が終わりましたので、GSユアサの専用ソフトに仕様データを入力し、「お打合せ図」を作成します。
尚、「お打合せ図」に反映できない製作上必要となる仕様については、図示することで GSユアサ設計へ連絡できるようにします。

※「お打合せ図」は既設図面を基に、現地調査前に作成する場合もあります。

GSユアサへ作図依頼

当社(特約店)作成による「お打合せ図」に加え、更に詳細な「機器仕様情報」を設計用フォームに記入し、GSユアサ設計に正式図面の作図依頼を行います。

(1)本体~チャンネルベース連結部分

(2)蓄電池盤との連結部分

(3)端子台配列

(4)端子台位置

正式図面~仕様打合せ~ご承認

GSユアサ設計より検図承認された「正式図面」をベースに、お客様と仕様打合せを行っていき、ご承認を頂いた時点で全手配(製作指示)という流れになります。

最後に

弊社は『GSユアサ特約店』であり、尚且つ『蓄電池設備整備資格者』を数多く有しております。
蓄電池設備の販売・施工・メンテナンスのみならず、GSユアサの製品力と弊社技術力を集結してお客様のニーズに適合した電源システムをご提案させて頂きます。
どんなことでも結構です。蓄電池設備についてのご相談をお待ちしております。

お問合せは・・・東亜電機工業株式会社へ

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この記事はTECS事業部が執筆しました。

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