夜間の安全性確保のため、道路照明灯の設置基準への適合が大切です。

照明設備

道路照明灯は、夜間において道路や交通状況を的確に把握するために
良好な視環境を確保し、交通の安全・円滑を図ることを目的として設置されています。

車両や歩行者が安全に通行できるように明るさ確保の基準があります。
交差点照明については「設置基準・同解説」において、

平均路面照度20ルクス以上

・車両や歩行者等の交通量が少なく周辺環境が暗い交差点においても、
 平均路面照度は10ルクス以上を確保することが望ましい

とされています。
また、交差点内の照度均斉度(最小照度÷平均照度)は0.4程度となっています。

これらの基準を満たすために、事前に交差点の大きさや道路幅を考慮して、
道路照明灯の高さ・向き・明るさ・配置を検討したものが
「照度分布図」です。

今回の交差点では、平均照度10ルクス以上、均斉度0.4程度で計算しました。

交差点内の緑枠内が照度計算範囲で
ピンクと青が道路照明灯の設置位置です。
ピンクは中央に向けて設置しています。

赤の線が配光曲線で、
1・2・5・10ルクスの境界ラインが描かれています。

道路照明灯の直下が明るく、離れると暗くなっていきます。

明るさ違いの2タイプを設置することで、

平均照度と均斉度の基準をクリアできました。

・平均照度:10ルクス以上(設計値:11.27ルクス)
・均斉度:0.4程度(設計値:0.66)

納入後、設計通りの明るさがあるか
周囲の光や影が入らないように気を付けながら照度計で計測しました。

測定結果は

・平均照度:14.9ルクス
・均斉度 :0.66   

となり基準をクリアしました。

開通後は夜間でも安全に通行できると思います。
施工業者様のご協力をいただきながら、スムーズに照度測定が行えました。

新しい道路、新しい照明灯は車で走っていても気持ちが良いので
今から開通が楽しみです。

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この記事はTECS事業部が執筆しました。

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