2022.10.20
過酷な環境に耐えるタイマーを短納期で開発・生産可能
私たちの日常生活でも良く使われているタイマー。
キッチンタイマーのように、時間をセットしてアラームを鳴らすものやテレビ・エアコン等の家電製品を指定時間後に電源をON/OFFするオンタイマー/オフタイマー、電子レンジで温める時間を調節するのもタイマーです。みなさんのご家庭で使われている家電だけではなく、信号機や道路照明といったインフラ設備、学校のチャイムなどのように定期的な動作をするものにもタイマーが使われています。
もちろん産業用機械をはじめ、自動車やはたらくくるまでは目に見えないところにも、たくさんのタイマーが使われています。今回はこのタイマーについて書いていきたいと思います。
タイマーにも様々な種類があります
みなさんが普通にタイマーと呼んでいますが、動作によっていろんな呼び方があります。
<オンディレイタイマー>
タイマーに信号を入力して、指定時間後に出力がONする動作をオンディレイと呼びます。入力信号を切断する出力はすぐにOFFします。例えば、キッチンタイマーのようにスタートボタンを押した後、指定時間経過後(○○分後)にアラームが鳴るものはオンディレイタイマーです。
OnするときにDelay(遅れる)という意味です。限時動作瞬時復帰とも呼ばれます。
<オフディレイタイマー>
タイマーに信号を入力した瞬間に出力がONし、入力を切断したあと指定時間後に出力がOFFする動作をオフディレイと呼びます。例えば自動車の室内灯などはドアを閉めた後しばらく点灯してますよね。このようなものはオフディレイタイマーです。
OffするときにDelay(遅れる)という意味です。瞬時動作限時復帰とも呼ばれます。
他にも時計を内蔵して毎日同じ時刻にONするデイリータイマーや、指定時間でONとOFFを繰り返すインターバルタイマーなどがあります。
短納期かつ小回りの利いた製品開発・生産が可能
これだけあらゆる場面で使われているタイマーですから、当然のように大手電機メーカーからは様々なタイマーが市販されています。動作の切換やタイマー時間の設定ができるもの、デジタル表示で見た目にも美しく、ユーザーが自由に操作できる製品なども多数存在します。また産業用機器ではPLC(シーケンサ)に内蔵されたタイマー機能を使ったり、自動車やはたらくくるまでは、ECU(Electric Controller Unit)にタイマー機能を持たせているものも多いと思います。
では当社のタイマーにはどのようなメリットがあるのか・・・それは、小回りの利いた対応と短納期での製品開発です。
例えばあなたが新しい車両の開発中、最終動作チェックや品質確認をしているとき、思い通りの動作にならないことが判明しました。原因を追究したところ、ある動作を1秒遅らせれば完璧になることがわかった場合、あなたならどうするでしょうか?
選択肢は2つあります。
① ECUの仕様変更で対応する
② 1秒のオンディレイタイマーを追加する
ECUが試作段階で変更可能なタイミングの場合、迷わず①で対応するでしょう。しかし、製品開発がほぼ終わった段階の場合、ECUの仕様変更には多大な時間と費用がかかることから断念せざるを得ない場面もあると思います。でも②のオンディレイタイマーを追加しようと思っても汎用品では車載の品質条件に合わない・・・
そんなときこそ当社の出番です。当社では車載の厳しい品質条件をクリアしたタイマーの開発実績もあり、お客様のご要望に応じた仕様のタイマーを短納期で開発・製作することができます。
このように突然発生したタイマー動作への対応やオプション機能の追加、メーカーの生産中止対応など緊急的な対応が必要になった際には是非とも当社にお声かけをいただけますようお願いいたします。
もちろんタイマー機能だけでなく、複雑な動作仕様に対応することもできますのでお気軽にお問合せください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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この記事はP&D事業部が執筆しました。