2022.06.09
マイコンを使用した制御コントローラの開発・製造委託も承ります
当社ではプリント基板実装部品を使用した制御コントローラを開発・製造・販売しています。
30年以上前より建設機械メーカー様からのご要望に応じた制御コントローラを開発していますが、1990年代まではトランジスタ・オペアンプ・ロジックICといった部品を大量に使って回路を作り上げていました。
それが1990年代後半には、ワンチップマイコンが小ロットでも購入できるようになり、当社でもマイコンを使用した制御コントローラ、いわゆる『組み込み機器』を開発するようになりました。
今回は当社のマイコンを使用した制御コントローラについて記載したいと思います。
マイコン制御で様々な要求仕様に対応します
ワンチップマイコンはタイマーやカウンタなどの機能が内蔵されているほか、内蔵メモリーにデータを記憶させておくことや、開発者が作成したソフトウェアプログラムで様々な動作をさせることができます。
しかしマイコンを使うためには、ソフトウェアプログラムを自分たちで作成するという新たな技術への取り組みが必要です。
当時の開発部門では、今後の製品開発に必要不可欠な技術であると見込み、ソフトウェア技術者の育成に力を注ぎました。
そうした取り組みが功を奏し、今ではマイコンを自在に操り様々な要求仕様にお応えすることができるようになりました。またワンチップマイコンを使うことによってハード回路設計が容易になり、設計期間も短縮することができるようになりました。
電子部品の大幅な削減と小型化の実現
先にも記載したように、マイコンが簡単に入手できる以前は非常に多くの電子部品を使って複雑な回路を作り上げていくことが必要でした。
それらの機能の一部を内蔵しているワンチップマイコンの登場によってプリント基板に実装する電子部品が大幅に削減され、安価で且つ小型の制御コントローラを作り上げることができるようになりました。
設計変更にも柔軟かつ早急に対応
もう一つのメリットとして、設計途中や完成後の設計変更が容易であることが挙げられます。
タイマー時間や電圧値・電流値といったパラメーターの微調整・動作順序など、ソフトウェアプログラムで決められた値は、ソフトウェアを修正するだけで設計変更が完了します。
もちろん全ての変更要求に対してソフトウェアで対応できる訳ではありませんが、電気回路やプリント基板パターンを変更せずに設計変更対応することで、プリント基板のイニシャル費用や品質確認テストの費用も削減でき、短期間での設計変更に対応することができます。
当社では入出力点数が4~35点程度のマイコンを使った制御コントローラの開発を得意としています。
建設機械や農業機械、特殊車両に使用される様々なアプリケーション用途のECU(Electronic Control Unit)や、照明点灯制御・太陽光充放電制御など産業用の制御コントローラなど、様々な開発実績があります。
また電気回路設計、ソフトウェア開発、プリント基板パターン設計、筐体設計、試作、品質確認・耐久テストから量産品の製作まで全て自社で行うことができますので、マイコン制御コントローラ(組み込みシステム)の開発委託・製造委託をお考えの際は是非ともお声かけいただきますようお願いいたします。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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この記事はP&D事業部が執筆しました。