2021.10.04
目に見えないノイズ(電磁波)に強い電装品も設計・製造します
新しい製品を開発するときに絶対必要なこと・・・それが品質確認テストです。
品質確認テストは、設計通りの動作をするかどうかは当然のことながら、想定される様々な悪条件にも耐えうるか を確認する必要があります。
そんな品質確認テストで、最近特に厳しくなっているのが『EMC試験』と呼ばれる、ノイズ(電磁波)によって電気・電子機器が誤動作しないか確認する試験です。
なぜ厳しくなったのか?
近年、自動車を始めとする様々な製品が電子制御で動くように進化したため、ノイズによる誤動作が安全性に影響を及ぼすようになり、最悪の場合、人命にも関わる可能性が高まったことが理由として挙げられます。携帯電話の電源を入れた瞬間、自動運転中の車が誤動作した・・なんてことになったら大変ですからね。
EMC試験は、
①製品が外部からのノイズに耐えられるかどうかを確認するイミュニティ試験
②製品自体がノイズを発生していないかを確認するエミッション試験
に大きく分けられ、多くの電装品でこの両方の試験が求められます。
ノイズの種類や強度に関しては、国際規格や国・地域による規格、業界団体、お客様独自の規格で定められたものを全てクリアしなければならず、試験方法も様々です。また規格によっては、試験設備も限られた機関しか保有しておらず、遠方の機関に持ち込んで試験しなければなりません。
私たちが電子回路設計を行うときには、過去に試験がNGで対策した部品を追加したり、試験がNGだった場合でもすぐに対策部品を搭載できるように注意しています。
過剰かもしれませんが、弊社ではこのように万全の対策を施したうえで試験を行っています。
目に見えないノイズから製品を守るためには、過去の経験も重要です。弊社では制御コントローラーの開発時に様々な規格のEMC試験を行った実績があります。
ノイズ(EMC)対策が必要なコントローラの開発委託をお考えの方はお気軽にお問合せください。
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この記事はP&D事業部が執筆しました。