
2020.09.01
4回の振動試験
とある建設機械に搭載する制御盤を開発した時のこと・・・
回路設計が完了し部品レイアウトを決めて板金を製作、そして無事に組立完了!動作も問題ないことを確認できてホッと一安心。設計開発に従事している方であればその時の安堵感や達成感、満足感を一度は味わったことがあるのではないでしょうか。
しかしながら、この製品はここからが悪夢の始まりでした。
お客様からの要望により防水試験と振動試験を行うことになったのですが、大型の制御盤であることから近場の試験設備では条件が合わず、やむを得ず県外の施設を利用することにしました。
防水試験は1回で合格!しかし振動試験は筐体を固定する防振ゴムが破断+ドアハンドルのベロが曲がってドアががたつくという結果に。
すぐに防振ゴムを見直し、ベロの板厚を上げて再試験を実施。すると、1回目には問題のなかった筐体の数か所で溶接が外れて無残な姿に・・・最初に壊れ始めた部分の特定が難しかったのですが、太物ケーブルの損傷が激しかったことからケーブルが振れたことで電装品と板金に負荷がかかり溶接が外れたと推定。ケーブル固定方法等を改善し、溶接も強固にした製品を作り直して再々試験に挑みました。
次こそは大丈夫・・・と万全を期したはずでしたが、今度は中板を固定しているスタッドボスが引っ張られて筐体に穴が開くという今までに経験したことのない結果になりました。急遽メンバーを招集し、現品を見ながら対策を立案。板金の構造や板厚を見直して4回目の試験でようやく合格となりました。
当社では何十年も前から様々な形の車載用制御ボックス類の設計・製造を行っており、トライアンドエラーを繰り返すことでノウハウを構築してきました。振動試験以外にも社内では温湿度試験や異常電圧試験ができるほか、工業試験場などの設備を利用して耐水試験や塩水噴霧試験、ノイズ試験を実施した実績も多数あります。
車両に搭載する制御盤、操作パネル、制御コントローラなどの設計開発や試作・品質確認試験をそれぞれ委託したい方も一括で委託したい方も是非お気軽にお問い合わせください。
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この記事はP&D事業部が執筆しました。
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