2023.02.08
お客様のニーズの変化にあわせた新製品の研究・企画
当社は、ワイヤーハーネスなど「はたらくくるまの電装品」の製造・販売において、長年の歴史をもち、業界では確固たる地位を築いていると自負しています。
しかし、ただそこに留まっているわけではありません。
過去10年、たとえば自動車が大きく進化してきたように、時代とともに「はたらくくるま」も進化しています。常に新しい考え方や技術を取り入れ、その進化を支えるのも私たちの役割であり、新たな商品の研究・企画も進めています。
変貌する自動車と、はたらくくるま
例えば自動車の場合、かつてはエンジン始動用のオルタネータやヘッドライト、ウインカーなど走行に必要なものだけが電気で動いていました。今ではあたり前についているオーディオやエアコンはオプション機能で、ドアミラーの格納はおろか、パワーウインドウなども全て手動で行っていました。
それがここ数十年の間に全て電動化され、スイッチ一つで様々なことができるようになりました。ユーザーの利便性を求めてきた結果、車にはたくさんの電装品が搭載され、それと共にワイヤーハーネスは回路数が増大し、大型化が進んでいきました。
この自動車と同じような変貌が、「はたらくくるま」でも起こっています。建設機械メーカー様は、より「便利・快適なはたらくくるま」を求めて機能を充実させています。
変貌する事業環境
一方「はたらくくるま」に搭載される「制御ボックス」は、リレーやタイマーなどで制御していたものが、小型で高性能なICやマイコンなど半導体部品で構成されるプリント基板制御コントローラで賄われるようになってきました。
その制御コントローラにおいても、半導体電子部品はDIP部品と呼ばれるリード線をはんだ付けするタイプからクリームはんだの上に部品を乗せて固定する表面実装部品へとシフトしています。
また、かつては国内メーカー製品が大半だった半導体部品も、海外メーカー製が多く占めるように変わってきました。
私たちの進化
当社では、ワイヤーハーネスは約50年、制御ボックスは約40年、制御基板は約30年前から製造を行っています。これらの製品は技術の進歩や最終製品に求められる機能・性能の変化によって、日々進化を続けています。私たちは、常にこの進化に対応するべく設備の増強や技術力を高めてきました。
近年の自動車業界は、安全機能の充実や自動運転、電気自動車の普及など、100年に一度の大変革の時代です。例えば内燃機関部品(エンジンなど)は今後需要が減少すると予想されますが、その分、他の部品が必要となり、そこには高度な技術も必要となるはずです。
そのような変革が「はたらくくるま」にも起きつつあります。そして、このような変革を、私たちはチャンスだと捉えています。
時代の変化と共に新しい価値が生み出され、今までの「電装品」は変化を余儀なくされることでしょう。例えば全ての制御をスマホで行う、通信は全て無線で行う、という時代が来た時、私たちの製造するワイヤーハーネス、制御ボックス、制御コントローラはどうあるべきか。お客様は何を求めるのか・・・
私たちは10年後、20年後を見据え、広くお客様の要望を取り入れつつ、新しい時代の製品を研究し企画しています。この記事をご覧のみなさま、ぜひご要望を私たちにお聞かせください。
一方で『はたらくくるま』に使用される部品や私たちの技術、生産力を、他の市場で活かすることもできると考えています。「はたらくくるま」メーカー様に限らず、私たちの頑丈な電装品をお求めの方はぜひお問い合わせください。
参考記事:当社の電装品は『頑丈』が特徴。リーズナブルな価格で柔軟に生産可能
生産終了(End of Life)部品の代替品を開発・生産します
最後までお読みいただきありがとうございました。
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この記事はP&D事業部が執筆しました。