2024.10.30
太陽光発電設備 表示装置による状態監視・出力制御の重要性
近年、全量買い取り制度の見直しや
各企業のカーボンニュートラル宣言によるCO2削減、
世界情勢の変化における原油高騰にともなう
電気料金の値上げなど、災害対策を兼ねて太陽光発電設備を
導入検討している法人様は非常に多いです。
弊社としても、GSユアサ製の太陽光発電設備に関する
問い合わせをたくさん頂いております。
そんな太陽光発電設備について、より効率よく設備を運用することは
重要な課題となります。そのためには、装置の運用状態について
監視していくことは大事であり、今回はそれを実現する表示装置について
説明させて頂きます。
1.状態監視について
表示装置の能力の一つは、状態監視となります。
メーカーによって多少の違いはありますが、
太陽電池の直流電圧・電流・電力(量)・日射量・気温、
パワーコンディショナーの交流電圧・電流・電力(量)
・故障履歴などが測定できます。
状態監視により、年間を通じたデータを取得することによって、
季節や気象の変化に応じて太陽電池が効率よく発電できるよう
検証することが可能となります。
また、蓄電池システムを導入しているパワーコンディショナーに関しては、
発電量に応じた充電⇔放電、設定とすることで、
負荷に対して発電量が過剰もしくは不足している場合でも、
効率よく運用させることができます。
以上のことから、現状の太陽光発電設備の能力を限界まで発揮するために、
状態監視は非常に重要となってきます。
2.出力制御について
表示装置にはもう一つ機能があり、それが出力制御機能となります。
文頭でも述べた情勢により、現在の太陽光発電設備導入に際しては、
自家消費(売電しない)での運用が多くなっております。
自家消費の場合、系統側(電力会社側)への
逆潮流(電気が逆流してしまうこと)を防止する必要があり、
制限なく太陽光発電設備を運用した場合、発電量が負荷を上回った際に、
逆電力継電器(通称RPR)によって装置が停止してしまいます。
それでは最も発電量が多い時間帯に、
パワーコンディショナーが発電停止してしまうため、
それを制御するために出力制御装置を使用します。
出力制御装置は、電力会社の電気を購入する受電点の電力を測定し、
それを表示装置にて把握します。
負荷の使用量に対して、発電量が上回りそうになった際に
パワーコンディショナーへ信号を送り、出力を抑えてRPRが作動しないよう制御します。
これも、現状の太陽光発電設備の能力を限界まで引き出すための
重要な表示装置の役割であります。
3.アピール用の表示
状態監視によって、数値データを取得することは可能です。
ただ、実際の出力制御による変動や、
照度・気温に対する発電量の関係性については、
データで判断することは非常に困難です。
そこで、表示装置を用いればアピール用の画面表示に
大画面で切り替えることができ、
見やすく洗練されたグラフィックでの表示が可能です。
カーボンニュートラルに取り組んでいる企業の実績が、
目で見て把握することが可能です。
また、導入先の環境に合わせたアピール表示の変更も可能です。
以上より、太陽光発電設備の表示装置導入における見える化によって、
さまざまなメリットがあることがわかります。
お客様からは、データを解析することができ、
余剰電力をうまく運用することができた。
訪問してくる顧客へのPRにもなった、などのお声を頂戴してております。
GSユアサ代理店として、パワーコンディショナー導入の際には、
そういった付帯設備についても、ご提案をさせていただきます。
パワーコンディショナーに関わらず電源設備について
ご用命があれば是非東亜電機工業へ問合せください。
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この記事はTECS事業部が執筆しました。