2024.10.02
ワイヤリングハーネスの導通検査と全数検査、これが大事!
こんにちは!入社4年目のJです。今回はワイヤリングハーネス製作における重要な工程である、導通検査についてお話しようと思います。
ワイヤリングハーネスにおける導通検査とは
建設機械は、複雑な電気系統を持ち、さまざまなセンサーやアクチュエーターを通じて効率的に機能します。そのため、ワイヤリングハーネスの導通検査は特に重要です。この検査によって、機械の信頼性や安全性を確保し、長期的な運用を支えることができます。
回路の確認
建設機械のワイヤリングハーネスは、エンジン制御、動作モニタリング、ユーザーインターフェースなど、さまざまな機能に必要な信号を伝達します。導通検査を行うことで、信号が正常に流れているかを確認し、機械が適切に動作することを保証します。
接続品質の確認
圧着やはんだ付けが不十分な場合、接続が不安定になり、信号が正常に伝わらないことがあります。導通検査を通じて、これらの接続品質を確認します。
導通検査で不具合を見逃してしまうと‥
導通検査は、ワイヤリングハーネスの品質を保証する為の大事な工程です。
誤配線、接続不良を見逃してしまうと、様々なリスクに繋がります。
回路違いによりエンジンがかからない、ワイパーが動かないやノイズが発生して電気信号が誤解釈、誤動作の原因にもつながります。
短絡により電気系統に重大な損傷を引き起こす可能性もあります。特に重機は高電圧を使用するため、短絡が発生すると機器の故障や火災の危険性が高まります。
導通検査の方法
弊社はワイヤリングハーネスを国内工場、中国工場、ベトナム工場で製作しておりますが、導通検査は全工場とも、抜き取り検査ではなく「全数検査」を行っております。
製作したワイヤリングハーネスを全数検査することで、ご注文いただいた全製品の品質を完全に保証することができます。
初回品をテスターで導通検査を行い、弊社で独自に開発した「DRAC(導通検査機)」にデータを読み込ませます。
2本目以降、DRACに専用治具を接続してワイヤリングハーネスのコネクタに勘合させることによって1本目と回路が同じであればOK、異なればNGの判断をしてくれます。
よって万が一にも社内で誤配線のままハーネスが製作されても、お客様の元に届く前に不具合品を発見し、流出を防ぐことが出来ます。
建設機械のワイヤリングハーネスともなると、1本のハーネスで1400回路、コネクタが50個以上ついている物もあります。
DRACを導入することによってヒューマンエラーの減少にも繋がり、客先不良の減少にも繋がります。
弊社は海外工場でも同様の導通検査機、専用治具を保管しております。日本の工場だけでなく、どの海外工場で導通検査を行っても同一の品質を保証する事ができます。
高品質をお届けできる東亜電機工業に一度困りごとを相談してみませんか!?
最後まで、お読み頂きありがとうございました。
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この記事はP&D事業部が執筆しました。