2024.04.12
あわや火災!?蓄電池の期待寿命を守りましょう!
私たち電源装置の施工・保守チームは、蓄電池の施工・保守業務を行っており、
時には長期間使用され、状態の悪い装置を目にすることもあります。
今回は蓄電池の期待寿命を大幅に過ぎて使用し、不具合が発生した事例を紹介します。
本装置は期待寿命7~8年の蓄電池を17年使用中に警報を発報しました。
蓄電池を確認したところ、1トレー3個入のうち中央の蓄電池にひびが入っておりました。
トレーから蓄電池を取り出し、内部の確認をしたところ、、、
電槽の割れ、電解液の漏液、アークによる焼損と、かなり酷い状態でした。
また、以前の記事でも紹介しましたが、
電解液(バッテリー液)は周囲を汚染し、腐食や薬傷の危険がありますので、
床に置くことができず、持ち上げた状態で写真を撮っております。
もちろんトレー内に付いた電解液は適切に処理を行っております。
続いてはトレー内の状態を見てみましょう。
アークによる焼損と漏れた電解液によって
塗装が侵されて地絡したことにより警報を発報した原因と推測されます。
この状態では再利用できないのでトレーを交換するか、修理を行わなければいけません。
幸い今回はこのトレーのみで被害が留まっていますが、
最悪の場合は出火し、装置全体どころか建物火災になりかねません。
本事象についても、定期的な点検で事前に危険性を報告、
蓄電池の取替や装置の更新等の適切な提案ができたと考えられます。
直流電源装置やCVCFなどの蓄電池設備は非常時の為のバックアップ電源です。
故障する前に点検を行い適切な修繕を行いましょう!
弊社では装置を万全の状態でご使用いただけるよう、保守点検を行っております。
また、各種仮設機器を用意し、工事や緊急時の対応に備えております。
期待寿命を越えて使用されている
又は定期的な点検がされていない蓄電池や電源装置があれば
東亜電機工業㈱まで、ご連絡をお待ちしております。
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この記事はTECS事業部が執筆しました。