2023.05.17
電気工事の見積作成業務
「照明器具が壊れたので取り替えたい」や「ハイブリッド車の充電用コンセントを増やしたい」など
電気工事を頼みたいとなったとき、工事費はどのくらいかかるか気になりますよね。
工事費を算出するには、まず顧客の要望をどうすれば満足させられるか?から始まります。
例えば「照明器具が壊れたので取り替えたい」であれば、
壊れた照明器具と同じものを選んで取り替えるだけなので簡単ですね。
「ハイブリッド車の充電用コンセントを増やしたい」の場合は、
少し複雑でハイブリッド車の必要電気容量が契約電気容量を超えていないか等を
調査してからでないと充電のするたびにブレーカが落ちることになりかねないです。
単純にコンセントを取り付ければ良いというわけではないのです。
場合によっては電気容量のアップに伴いブレーカの交換、
ケーブルのサイズアップが加わり工事費が増えます。事前の調査及び確認は非常に重要となります。
工事費は上図のように、材料費と施工費と必要経費を積み上げて算出します。
この積み上げ作業で工事費の見積書を作成しています。
材料費は拾い出した材料の購入費です。
材料の価格は電材店(電気工事で使用する材料の販売店)からの
見積金額又は材料の市場単価が記載されている書籍
(建設物価調査会発行(弊社ではWEB版の電子書籍(下写真)を使っています)
を参考にしています。
労務費は作業をする人件費です。
拾い出した材料を取り付け作業をする作業員の人件費で、
各材料に対して材料を取り付けるのにどのくらい必要かを表す歩掛を積み上げて
労務単価(毎年度変動します)を乗じた金額を記載します。
歩掛は国土交通省が監修している書籍(弊社ではWEB版の電子書籍(下写真)を使っています。
この歩掛ですが、土木工事と営繕工事(主に建築物)で違い少し複雑になっています。
上の写真で紹介したものは土木工事の基準書で営繕工事は別にあります。
営繕工事の見積は弊社では積算ソフトを使用しています。
PDFの内訳書を取り込んで自動で材料費、労務費を引き当て工事費を算出してくれるという優れものです。
採用前は一項目ごとに材料単価、歩掛を調べていましたが、積算ソフトのおかげで非常に楽になりました。
最後に必要経費ですが、車両費や法定福利費、事務経費等を積み上げた費用(利益も含)です。
材料費、労務費、必要経費を合計した価格を工事費として客先へ提出します。
このように弊社では、適正価格で見積作業を行っています。
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この記事はTECS事業部が執筆しました。