2021.08.11
電気設備点検・整備作業の基本は整理整頓
整理整頓…日常生活を送るなかで当たり前のように聞く言葉です。
この整理整頓を怠った事により、重大事故に至った事例は業種を問わず数多くあります。
皆さんは「FOD(foreign object debris)」という言葉をご存知でしょうか?
元は航空用語なのですが「異物による損傷」という意味、或いは損傷を起こした
「異物そのもの」を指します。
航空機の場合のFODの例としては、飛行中にジェットエンジンに鳥、雹、滑走路上に落ちていた石等を吸い込みエンジンを損傷する、
コックピット内部等に置き忘れた工具により機器の操作が不能になる、電気回路を短絡し損傷する等、多岐にわたります。
電気設備の点検・整備とは無関係に思えるかもしれませんが、
「作業を行った電気設備の内部に工具を置き忘れ設備を損傷する事」は十分に考えられ、
過去にそのような事故も実際に発生しています。
これはプロとして絶対に防がなければなりません。
日々の作業で使用する工具による「FOD」を防ぐためには
- 作業で使用する工具類の種類、数を極限し無駄な工具を持ち込まない、持ち歩かない
- 工具の数をわかるようにし、置き忘れのないようにする
この2つが大まかな対策といえます
弊社の非常用発電機整備部門の使用工具はこの様に工夫しています。
また、以前の記事で紹介した絶縁工具もこのようにしています
こちらは絶縁工具のメーカーさんにケースを加工してもらってるので
発電機部門の工具より見た目もかなりいいですね。
この様に整理する事で工具の数が一目に把握でき、置き忘れ防止になるのは勿論のこと、
工具の汚れ、破損状態も分かりやすくなり作業安全、事故防止役立っています。
整理整頓は安全作業の基礎中の基礎。
今回紹介した工具の整理整頓は一例ですが、弊社では安全最優先で日々の作業を行っています。
電源装置、蓄電池、非常用発電機の電気設備の整備・点検は
弊社まで、ご連絡をお待ちしております。
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この記事はTECS事業部が執筆しました。