2022.04.12
繊細なシールドケーブルの加工もお任せください
進化し続ける『はたらくくるま』
近年の自動車は、自動運転の実現や電気自動車の普及を目指し、様々な機能が付加されてきています。それに追随するように建設機械や農業機械などの『はたらくくるま』も便利な機能が数多く搭載され、作業者が楽に・快適に仕事ができるように日々進化し続けています。
様々な機能が電子化されるのと同時に問題になってくるのは電磁波などのノイズによる誤動作です。携帯電話やラジオの電波が影響する場合もありますが、モーターやエンジン部品、搭載されている電子機器から放出される電磁波など、自らの車体から発生するノイズが影響を及ぼすこともあります。
車両に搭載される制御コントローラ類は、こういったノイズを受けても誤動作を起こさない為の保護機能を搭載しています。もちろん当社で開発するプリント基板や制御コントローラにもノイズ対策が施され、規格に沿った試験を実施しています。
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目に見えないノイズ(電磁波)に強い電装品も設計・製造します
困ったことに、こういったノイズは目に見えるものではありません。電波がコントローラに直接影響を与える場合もありますが、コントローラに接続されるワイヤーハーネスがアンテナの働きをして電波を拾ってしまい、その電線を通じてコントローラに進入し、ノイズの発生源となる場合があります。こういったワイヤーハーネスから侵入してくるノイズの保護に、シールドケーブルが使われることがあります。
『シールドケーブルとは』どんなもの?
シールドケーブルは単線あるいは複数の絶縁電線の周りを編み線や銅箔テープで覆ったケーブルのことです。
電磁波などノイズの発生源となるものは、覆われた網線に吸収されるため、中の電線がノイズの影響を受けない構造になっています。また覆われた網線をアースに接続することで、より一層保護を強化することもあります。
シールドケーブルの加工手順
①ケーブルの外皮を剥ぐ
②シールド編み線をほぐし、中の電線を取り出す
③シールド編み線を撚り直し、指定の長さにカットする
シールドケーブルの加工は通常の電線に比べると作業工程が多くなります。またケーブルを傷つけない為に、非常に繊細な作業が求められます。当社では作業者が加工しやすくなるように、様々な工具・機械の導入を検討し進めています。
当社では、電線サイズ0.3sq~2sq、芯数は単芯から最大30芯まで多数のシールドケーブルを取り扱っております。シールドのない多芯キャプタイヤケーブルや同軸ケーブルも含め、多彩なケーブルの加工ができます。
複数のシールドケーブルを使った複雑なワイヤーハーネスの加工についても是非当社にご用命ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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この記事はP&D事業部が執筆しました。