2023.07.06
産業用蓄電池と温度の関係性
今回は私たちの取扱商品の中でも大きなウエイトを占める、
蓄電池と温度の関係性についてお話いたします。
直流電源装置や無停電電源装置の中には負荷や仕様に応じて
様々なサイズや容量、タイプの違う蓄電池が搭載されています。
鉛蓄電池では密閉タイプの制御弁式や触媒栓式ベント形、
アルカリ蓄電池では焼結型やポケット形と多種ありますが、
現在は制御弁式の鉛蓄電池が主流となっており、
触媒栓式ベント形液式のベント形も多く使用されています。
産業用鉛蓄電池は一般的に使用される乾電池に比べ、
気温等によってコンディションが大きく影響を受けます。(人間と同じですね)
特に夏場の高温時は最も影響が大きく、本来の期待寿命に満たないうちに
交換推奨のレベルまで落ちてしまう事例も多く見受けられます。
その為、対策として普段無人の電気室に空調設備や換気扇など設置されている現場もあります。
産業用鉛蓄電池は自動車用の物と同様に希硫酸が入っており、
触媒栓式ベント形鉛蓄電池では比重測定をすることで内部の状態を把握します。
基準は液温温度20℃で、温度が高かったり低かったりした場合、
温度補正をして正確な比重測定でコンディションをチェックします。
例えば温度32℃、電解液比重1.210の場合・・・
D20=1.210+0.0007(32-20)=1.218という計算式になります。
(小数点以下4桁目は四捨五入)
こちらは鉛蓄電池のベント形だけでなく、自動車電池でも同様の計算式です。
弊社では自社納入以外の設備でも蓄電池や電源装置など点検を実施しております。
簡易点検から装置、蓄電池の更新提案迄、お客様のご要望に合わせたご提案を致します。
ぜひ一度東亜電機TECS事業部にお声がけください。
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この記事はTECS事業部が執筆しました。