2023.06.28
電子部品には欠かせない【コンデンサ】とは?
こんにちは。私はP&D事業部営業部営業課 入社4年目のMです。
以前、リユースショップでジャンク品のゲーム機を見ていた際、ファミコンのジャンク品があり「コンデンサ液漏れ」と記載があるものが何点かありました。
よく耳にする【コンデンサ】とは何の部品なのか気になった為、今回はコンデンサについて調べることにしました。
私が学んだ事を紹介していきます。
コンデンサとは?
初めにコンデンサとは何か、単刀直入にいうと電子部品の中でも基本の部品で電気を蓄えたり放電したりする事が出来ます。これだけ聞くと、電池と何が違うのか?と思うかもしれませんが、コンデンサは瞬間的に電気を蓄えて瞬間的に電気を放出しています。電池ほど容量がないのが特徴です。英語で【キャパシタ】と呼ばれており、家電、PC、携帯などあらゆる電化製品に使われております。
コンデンサの種類
コンデンサは大きく有極性と無極性の2種類に分類されます。
有極性は、2つの端子のうちプラス側が決まっているものになります。一方で無極性コンデンサはプラス側とマイナス側が決まっていません。
有極性の場合は、プラス側を間違えてしまうと爆発する可能性がある為、注意が必要になります。
①電解コンデンサ
電解コンデンサは有極性で酸化皮膜を誘電体に使用しているコンデンサです。
②セラミックコンデンサ
セラミックコンデンサは無極性で、その名の通り、セラミックを誘電体に使用しているコンデンサです。
③フィルムコンデンサ
フィルムコンデンサは無極性で、プラスチックフィルムを誘電体に使用しているコンデンサです。
コンデンサの特徴
3種類のコンデンサを紹介していきましたが、いまいち私も何が何だが分かりませんでした。
そこで、各コンデンサの特徴について紹介していきます。
①電解コンデンサ
耐圧と容量の品種が豊富、安価、寿命がある、サイズが大きい、極性がある
②セラミックコンデンサ
極性がない、高耐熱、長寿命、小型である
③フィルムコンデンサ
極性がない、高周波特性が良い、長寿命、形状が大きい、高価
コンデンサも種類が沢山ある為、用途によって使い分けがされているようです。
当社では、チップ型やDIP型のコンデンサをプリント基板に搭載することはもちろん、ワイヤーハーネスや制御ボックスの配線中に接続することやコネクタに内蔵して使うこともあります。
コンデンサの単位
コンデンサの単位はF(ファラッド)と言います。
100万分の1にあたるのがµF (マイクロファラッド)
1兆分の1にあたるのがpF (ピコファラッド)です。
1F=1,000,000μF=1,000,000,000,000㎊
実験
ここで、一般的に社内でもよく使用されている電解コンデンサを使って実験してみました。
今回25V耐圧の220μFのコンデンサを使用し、電圧は12Vで行いました。
まず、コンデンサの電極に+と-の電荷を加え、LEDのランプを並列に繋ぎランプを点灯させます。
この状態は、入力側の電圧が加わっているのでコンデンサが無くてもランプは点灯します。
次に、入力側の電圧を遮断します。
コンデンサに電気が蓄えられているので、遮断後1秒ほどランプが点灯し続けました。
遮断後、じんわりランプの灯が消えていきました。
実際にコンデンサの役割、電気を蓄え放電する瞬間を確認出来ました。
実験をすることでより分かり易く部品の特徴を確認する事が出来ますね。
コンデンサは、電子機器には欠かせない部品の1つで、当社でも多くの種類を取り揃えております。
当社ではワイヤーハーネスや制御盤類の製造に加え、プリント基板実装製品の設計開発や製造を行っています。委託をお考えの方、少ない生産数量で委託先にお困りの際はお気軽にお問合せください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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この記事はP&D事業部が執筆しました。