2022.11.11
狭い場所でも保有距離を確保、電源装置の設置検討について
「電源装置の設置検討」についてご紹介したいと思います。
以前にも蓄電池設備に該当した場合、保有距離を確保しなければならないことをご説明しておりますが、
「設置場所が狭く」どうしても納まらないといったケースがよくあります。
紹介リンク:蓄電池設備には標識設置基準があることをご存じですか?
まず、同一室内に設置されている電源装置の蓄電池について
「蓄電池の容量×セル数 = 4,800Ah以上」となった場合
火災予防条例の対象となり「蓄電池設備」として保有距離を有するよう設置基準が設けられ、
所轄の消防に設置届出書を工事着手前に提出する必要があります。
これは要するに、蓄電池規模が大きいので「火種」にならないよう安全距離を保ちなさいということです。
具体的に申し上げますと
■ 蓄電池設備 保有距離
操作面:1.0m以上
点検面:0.6m以上
換気面:0.2m以上
相互面:1.2m以上
という感じとなります。
※ 市町村で異なる場合があります。
■ 設置場所
これを踏まえて、設置検討を行わなければ
法令違反となってしまいます。
それでは、実際にあった具体例をご紹介します。
既設リプレースの引合いがあったのですが
そもそも設置スペースに余裕がありません。
ですが、どうしてもそこしか置く場所がない
というお客様のご要望があります。
■ 蓄電池容量計算書
そこで、バックアップしたい負荷の諸元(リストアップ)を頂き、蓄電池の容量が適正値であるか「蓄電池容量計算書」による選定を行います
何十年と長く使用されている電源装置ほど納入当初と比べると使用してない負荷が存在していたり、効率の良い負荷に交換されているなど、大抵の場合、消費電力が下がっているケースが多いので、再選定することにより装置本体を構造的に小さくできる可能性があります。
これは、物理的な大きさをコンパクトにするメリットだけではなく、製品自体のコスト低減にも繋がりますので、まさに一石二鳥と言えます。
当然、弊社担当者がお客様にご要望をヒアリングし、自ら計算を行いますので、負荷の増減や見直しがあっても、「何度でも」「即座に」対応することが可能です。
この様に、負荷諸元により選定根拠として容量計算書をご提示することでバックアップ時間がご要望と適合しているかどうか、ご確認をして頂きます。
つづいて、蓄電池容量が決定すれば、充電容量も選定することができるため電気的な仕様に続き、構造的な仕様検討に入っていきます。
紹介リンク:直流電源装置の整流器容量選定について
■ 直流電源装置・蓄電池盤 外形寸法 ~ 設置検討(新設)
まずは、蓄電池容量や充電容量などの電気仕様に基づき、設置する機器の外形寸法について作図を行います。
ここでは、内部機構や蓄電池配列、端子台・配線口・換気面の位置などを考慮して、基準となる標準外形寸法から、色々と変化させていくことで設置場所に適合するよう平面図に装置外形をプロットし、レイアウトを検討していきます。
弊社には、GSユアサとの専用回線があり、長年培ってきたノウハウと技術力がありますので、メーカーに依頼することなく、「何度でも」「即座に」外形寸法を検討することが可能です。
こうした手順で、「設置に問題がないか?」また「設置後の運用面は大丈夫か?」などお客様に確認を取りながら、設置検討を繰り返し行います。
電気的・構造的な機器仕様が決まり、設置検討についても問題なければ、その後は、承認図として納入仕様書をご提示し、その他の詳細仕様についても決めていくという順序となります。
今後、「電源装置の更新をご検討されている方」
また、「新たに電源装置を導入することにより、無停電化を図りたい方」
お気軽にお問合せ頂けたらと思います。
GSユアサの製品力と弊社技術力を集結してお客様のニーズに適合した電源システムをご提案させていただきます。
「設計協力~販売~施工~メンテナンス」まで、ご安心してお任せ下さい。
お問合せは・・・東亜電機工業株式会社へ
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この記事はTECS事業部が執筆しました。